昨年11月の八王子フィル演奏会では、衣装もいつもと異なりました。
密を避けるため楽屋での着替えを最小限とし、なるべく本番衣装での会場入りを推奨。
移動のしやすさを考え、スーツでなく黒シャツでそろえました。
しかし実は私、本番の男性陣の正装が楽しみの一つ。
普段はチェックのシャツにジーンズで、「学生ファッションのまま大人になりました」なメンズが、スーツでバッチリ決めているとほれぼれします。
心の中で「いいね」ボタンを連打。
特に蝶ネクタイはテンションが上がります
その長所は、ずれたり曲がったりするところ。
「傾いてますよ〜」と直すのを口実に、憧れの殿方に必要以上に大接近!
意中の人がいる場合はチャンスです。
「俺、直してもらったことある。エヘッ、ほれられた?」と思ったあなた、ちょっと待って!
純粋に親切心の可能性もあるので、くれぐれも勘違いにはご注意ください。
そんな楽屋ロマンス(?)も、現在はおあずけ。
存分にコミュニケーションがとれる日が早く戻り、これまで棒タイの八王子フィルも、うっかり蝶ネクタイになりますように… …。
おっと、演奏は真面目ですのでご安心を。
コロナで演奏活動が制限されるときこそ、このコラムでクスリと笑ってほしいと願い、書くことが励みとなりました。
4年余りにわたり夢のような機会をありがとうございました。
今を乗り越えさらに進化する八王子フィルに、変わらぬご支援をお願い申し上げます。
皆さま、どうぞご自愛くださり、お健やかに。
必ずまた元気でお会いしましょう。
文・絵:尾田美幸
