ヨーロッパでは空気の浄化や魔除けの意味も

スワッグとはドイツ語で「壁飾り」の意味。植物を束ねて、壁やドアなどにつるして楽しむインテリアアイテムですが、もともとはヨーロッパで空気の浄化や魔除けとしてハーブや香草を束ねてつるしたことからきています。
初心者にも挑戦しやすいと人気のスワッグの作り方をグリーンギャラリーガーデンズの牧野明美さんに教えてもらいました。

「束ねるだけのスワッグは、アレンジやリースよりも手軽に挑戦できるので、初心者にもお薦めです」と牧野さん。
一般的にはドライフラワーやプリザーブドフラワーを使ったものが多いですが、生花で作って飾りながらドライフラワーにする方法も。
その際、ドライフラワーに向く植物を選びます。
花材はお庭で育てているユーカリやラベンダー、実もの、枝ものなどを使ってもいいそうです。

「壁に飾った時の逆三角形をイメージしながら作ると形が決まります。キッチンには月桂樹や赤唐辛子、ドライレモンなどを使って。ナチュラル系なら葉物を中心に、同系色でまとめるとセンス良く仕上がりますよ」。
まずは土台になるものを決めて、手に持つ部分から下の葉を取り除きましょう。
壁飾りなので後ろ面が平らになるよう、机の上に置いて束ねていくとうまくいきます。
手元の茎がらせん状になるようにしながら、段々と手前が短くなるように花材を重ねていきます。
この時、同じ植物はまとめます。
たまに逆さにしてバランスを確認しながら作っていきます。
茎の長さを整え、麻ひもでしっかりと縛り、その上からリボンを掛ければ完成。
S字フックなどで壁やドアに飾ります。
「季節に合わせた花材を選ぶことで一年中楽しめるスワッグ。
おうち時間が増えた今、身近な植物を使ってぜひ挑戦してみてください。
癒しの空間が演出できますよ」と牧野さん。
[今回使ったもの]
ユーカリ3種類ハンノキ
スカビオサ
千日紅
アジサイ
ハイブリッドスターチス
キングプロテア
①土台になるものを決めて、手に持つ部分の葉を取り除く

②段々と手前が短くなるように花材を重ねていく

③麻ひもで根本をしっかりと縛る。好みでリボンを掛けても
