市内40店舗を紹介
ラードで覆われたしょうゆベースのスープに刻み玉ねぎの具…。八王子ラーメンで街おこしを行うボランティア団体・八麺会(事務局長=立川寛之さん)が、食べ歩きに便利な「八王子ラーメンMAP」を5年ぶりに改訂しました。
八麺会の発足は2003年
「街おこしの目玉となる八王子のご当地グルメ」を探していた市の若手職員を中心に結成されました。
他市出身の立川さんにとって、八王子市民には当たり前の刻み玉ねぎがのったラーメンは珍しく、これは名物になると確信したそう。

調べてみると60年ほど前から八王子の各所で親しまれているラーメンで、同会では「しょうゆベースのタレ」「表面をラードが覆っている」「刻み玉ねぎの具」の3定義を満たすものを『八王子ラーメン』としています。
「よく勘違いされるのですが、当会はラーメンマニアの集まりではなく、あくまで食による街おこしがメイン。店の格付けはせず中立を守る、をモットーに八王子ラーメンを広める活動をしています」と立川さん。
前回の発行から5年が経ち、新規店や中には閉店したところもあるためマップを改訂。

掲載店も32から40軒に増えました。
ラーメン巡りで持ち歩きがしやすいようA3変形の折り畳み式で、ポケットに入るサイズ感にもこだわったそうです。

「われわれはサラリーマンですので動けるのは平日の夜か土、日曜。各店への取材、撮影も自分たちの手で行っているため、お店の営業時間内に済ませなくてはならず、行く先々で行列にあたってしまうこともあり時間との闘いでした」との苦労も。
マップ作りのほかにも、八王子いちょう祭りで八王子ラーメンの実演販売をするなどPR活動が実り、テレビや情報誌で取り上げられたり、大手食品メーカーやスーパー、コンビニで商品化されるなど、八王子ブランドとして認知されてきました。
「八王子をご当地グルメで盛り上げたいという一心でこれまで活動してきました。このマップを持ち歩き、八王子を散策しながらお気に入りの1 杯を探してください」と立川さん。

マップは2万部を用意し、掲載されている店舗と高尾山口観光案内所(むささびハウス)、八王子市役所6階観光課、都庁1階観光ブースなどで配布。
マップ以上の情報は11月上旬から、八麺会のホームページでアップされる予定です。