~たちかわシェイクスピアプロジェクト~
鮭スペアレ× 中高生
2016年から始まった「たちかわシェイクスピアプロジェクト」。
劇団、鮭スペアレ(SYAKE – SPEARE)の俳優と多摩地域の中高生がワークショップをしながら、シェイクスピア作品を上演しています。

今年は新型コロナウイルスの影響で、5月からオンラインでのワークショップに切り替え、準備を進めてきました。劇場=密集のイメージや不安もあるなか、どうしたら上演できるのかを考え、たどり着いたのが「展示型演劇」というスタイル。
その名も「ぐるぐる歩けば中高生が創った劇的な空間に出会える演劇」。
舞台と客席という枠を取り払った劇場空間で行われる複数の演目を、観客は美術館で作品を巡るようにして見ることができます。映像、映像+リモート(ライブ)、距離を取った短時間の生出演など、感染防止のための策を練りつつも、高校生のエネルギーを感じられる作品を企画しました。
演劇の持つ力を信じて
劇団を主宰する中込遊里さんは、緊急事態宣言の最中に演劇とどう向き合ってきたのでしょうか?こんな風に語っています。

ワークショップに参加してくれる中高生は、「とにかく楽しい!」という思いで毎年参加してくれています。
今年も30人ほど予定していましたが、顔を合わせて集まることは不可能に。
生で集まる空気感を大切にしながら行う演劇ワークショップをオンラインでできるのかという不安。
でも、何もやらないより何かはやった方が絶対によいのではないかと試行錯誤しました。決断したのは、演劇は楽しいと信じているから。
他には代替のきかない楽しさがある。だから、緊急事態宣言だろうが休校だろうが、「演劇で人と繋がる楽しさ」を、どうにかして楽しもう、と決意したのです。
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リモートやオンラインが演劇に触れるチャンスを増やしてくれたと思えば、可能性は無限に広がっていくのかもしれません。