「最前線で闘う医療従事者に、おいしい食事で安らぐ時間と明日への活力を養ってほしい」。
そんな思いを込めて、医療機関にお弁当を届けるサービス「武蔵野フードプロジェクト」を飯能市と入間市のレストランが協力して立ち上げ、5月から活動に取り組んでいます。

プロジェクトを発案したのは、野菜フレンチの第一人者で飯能市在住の料理人・小峰敏宏さん。
仲間の料理人がフランスやオランダで医療機関に食を届けていることを知り、この地域でもできないか声をかけたところ、飯能と入間の8店のシェフやオーナーらが賛同。現在は9店が参加しています。
「みなさん快く引き受けてくれました。医療機関の方々に食で笑顔を届けることができれば」と小峰さん。

1店舗が1品を提供する栄養とおいしさ、彩りのあるお弁当は、シェフそれぞれの思いがこもったもの。
1回目の埼玉石心会病院(狭山市)、2回目の旭ヶ丘病院(日高市)に続き、6月16日には3回目として南飯能病院に40食を届けました。
「食材の提供を申し出てくれる方もいて、地域の輪が広がっています。料理人には機動力があり、人を笑顔にする力があります。この活動をきっかけに、今後は仲間たちと講演会や勉強会を開き、レストランを通した地域貢献もしていきたい」と話しています。
問い合わせは、小峰さんか大畑さんへ。
6月16日のお弁当メニュー
・「スモークしたサーモンと自家製アーリーレッドのハーブマリネ(アニバーサリー/嶋田俊樹さん)」
・「パテ・ド・カンパーニュ(茶蔵/志田悠記さん)」
・「新井農園のトマトとさくらんぼのガスパチョ(ウェロニカ・ペルシカ/横田哲也さん)」
・「胡麻を纏った鰆のオーブン焼き(ホテル・ヘリテイジ飯能/八木茂一さん)」
・「牛タンの煮込み(駿河屋/木村憲司さん)」
・「ビーツのラタトゥイユ(Log Camp/大畑和也さん)」
・「精米したてのあきたこまちのふっくらご飯(かみかみや/上神谷昌宏さん)」
・「抹茶のスノーボール(イーズパッション/鈴木栄治さん)」。