所沢市は今年、市制施行70 周年。
まちと共に歴史を刻んできた商店を紹介します。

「いせき」は所沢駅西口の「プロペ通り商店街」に立地する、生地、手芸用品、カーテン、ホームファッションを取り扱う店。
1893(明治26)年から続く老舗として知られ、創業当初は所沢織物の買継商を、戦後は時代と地域のニーズの変化に応えながら化粧品や文具、衣料品、呉服などの小売業を営み、現在に続いています。
会社組織となったのは70年前。
現在5代目・井関克行さんが昨年父の雅晴さんから引き継ぎ、社長を務めています。

克行さんが大切にしていることは「お客様の声を聞き、トレンドをいち早く取り入れ、お買い得価格で提供すること」。
「布材料なら、いせきさんに行けばそろう」と地域の期待を裏切らない努力も惜しみません。
また時代のニーズに合わせ、ネット通販も開始。
今では売り上げの約2割がネット通販です。
創業者の丑五郎さんの時代から、代々業界や地方自治の要職も担うなど地域に尽くしてきました。
克行さんも現在、所沢プロペ商店街振興組合専務理事を務めており「かつては店主の顔が見える個人店が多かった商店街。
今後、街の発展のために、所沢の玄関口となる商店街の健全なにぎわいづくりがしたい」と話しています。