東京パラリンピック大会で活躍が期待される、埼玉県ゆかりのアスリートをご紹介。
今回は車いすバスケ選手の「土田 真由美(つちだ まゆみ)」さんにお話を伺いました。
「悔しい」から始まった車いすバスケの生活
幼い頃から運動が好きで、トレーナーを目指して入学した体育大学在学中に、先天性の股関節障害と診断された土田さん。

「もうスポーツはできない」と思っていたある日、車いすバスケを体験します。
「座った位置からゴールが遠くてシュートが届かないし、車いすの操作が難しくてボールも拾えない…。それが悔しかったのと、再びスポーツができる喜び、周囲の支えにも恵まれて」
2009年に選手登録し、本格的に競技を始めました。
パラ東京大会でメダルを獲得して、「支えてくれてる人たちに結果で恩返しを」と気合が入ります。
車いすバスケの魅力は「体験するのが一番!」
競技の魅力を尋ねると、「健常者もプレーできます。体験するのが一番!」ときっぱり。

「持ち点などのルール、障害の重さ、選手の特性など、個々の役割が分かるともっと楽しめます」
「車いすバスケに出合って、国内にも世界にもつながりが広がって、生きがいも持てるようになりました」と笑顔で話す土田さん。
スポーツの世界だけが盛り上がるのではなく、「大会をきっかけに、町にも人の心にもバリアフリーが広がるとうれしいです」と期待しています。