東京パラリンピック大会で活躍が期待される、埼玉県ゆかりのアスリートをご紹介。
今回はゴールボール選手の「安達 阿記子(あだち あきこ)」さんにお話を伺いました。
鈴の音が手掛かりのゴールボールの魅力
14歳で右目に、20歳で左目に黄斑変性症を発症して視覚障害に。
絶望感で引きこもりがちになる中、母親に激励され自立を決心。
2006年に国立福岡視力障害センターに入所しゴールボールと出合い、競技の世界へ。

12年のロンドンパラリンピックでは、日本史上初のパラリンピック団体競技で金メダルを獲得しました。
3対3で鈴の入ったボールを相手のゴールに向けて投球し合うゴールボールの魅力は、「全員がアイシェード(目隠し)を付けて同じ状態でプレーすることと、チームのコミュニケーション力が勝敗を決める要素になること」と安達さん。
仲間との声の掛け合いでチームの一体感が生まれます。
ラリー中はお静かに!でも観客の声援が活力
鈴の音が重要になるため、ラリー中は静かに観戦することが原則。

安達さんは「タイマーが止まっている間は声出しOKなので、得点が入ったときは一緒に声を出して喜んでもらえると活力になります。実際にロンドン大会で『日本、頑張れ』と聞こえた時、ファイトが湧きました。東京大会は迫力のプレーが間近で観られるチャンス。ゴールボールの面白さを皆さんに知ってほしい」と話します。