『ビーチボール』というスポーツをご存じでしょうか?
「ビーチボールを使って、バドミントンコートでする4人制バレーボール」と聞くと、頭が混乱しそうですが、実は、誰でも気軽に始められ、けがの心配も少なく、適度な運動量が魅力の新しいスポーツです。

富山生まれの新球技気軽に!誰でも!
ビーチボールは、1978年に富山県朝日町で生まれた球技。
田植えや稲刈りなど前屈みの姿勢が多い農作業で、腰曲がりや腰痛に悩む町民のため、地域ぐるみで取り組んできたバレーボールを、高度な技術がなくても楽しめるレクリエーションとしてアレンジしたのが始まり。
スポーツに親しむ機会が少ない主婦層や中高年層が、気軽に楽しめるニュースポーツとして、全国に普及しました。
1992年には日本ビーチボール協会が設立され、公認球や公式ルールブックなども整備。
全国大会も開催されており、昨年3月に開催されたジャパンカップ東京大会では、会場となったエスフォルタアリーナ八王子に全国約400チームが集結。
熱い戦いが繰り広げられました。
突き指の心配なしバレー経験不問
ビーチボールは、ビーチボールバレーと呼ばれることもあり、基本的なルールはバレーボールと同じ。
1チーム4人の対抗戦で、相手が打ったサーブを、レシーブ、トス、アタックなど3回以内で相手コートに返し、攻撃し合います。
ネットの高さは180センチで、軽いジャンプでアタックやブロックが可能。

バドミントン(ダブルス用)のコートを使用しているため、運動量は多すぎず適度に抑えられます。
ビニール製のビーチボールを使用しているため、対空時間が長く、ラリーが続く面白さも。
腕や手が痛くなく、突き指の心配がないことも人気の秘訣です。
日野には14団体も
PTAのサークル活動等多摩地区の中でも、ビーチボールが盛んな日野市。
日野市ビーチボール協会には、14団体が所属しており、市民大会も年数回開催されています。
日野市立滝合小学校のPTAでつくるビーチボールサークルは、設立18年。
毎年4月に保護者を対象に会員を募集し、現在は、20数人が活動しています。

副代表の宿野部紀子さんは、「バレーボールの経験がない方も多く、誰でも楽しめるスポーツ。
ボールに回転をかけたり、変化球で攻撃のバリエーションを増やしたり、奥深さも追及でき、飽きることなく続けられます」と魅力を語ってくれました。
けがの心配もなく、自分に合った運動量で楽しめる競技・ビーチボール。
お近くのサークルや同好会を訪ねてみてはいかがでしょうか?