コンサートホールや展示室を備えた複合文化施設「所沢市民文化センター・ミューズ」(航空公園駅徒歩10分)が、4月1日にリニューアルオープン。
昨年12月末に大規模改修工事が竣工したミューズを取材しました(ホールの写真は1月9日撮影)。

車いす利用者や外国人にもやさしいホールに
ミューズの改修工事は経年劣化による設備の更新、各所の修繕、天井の耐震化、バリアフリー化が主な目的。
さらに外国人来館者を意識し、案内板を多言語表記に変更、女子トイレの個室の増設、洋式便器の増設、エスカレーターやエレベーターの新設、ホール扉の一部軽量化、段差勾配が大きい通路の座席に手すりを設置するなど利便性も高められました。
今春4月のオープンまでは、パイプオルガンのオーバーホールや改修後の点検、ホールの音響テストなどが行われます。
アークホール(大ホール)
世界有数のパイプオルガンを備えたアコースティックな音がよく響く座席約2000のホール。
天井の耐震工事は、既存の天井を使用して補強されました。
これは大地震にも耐え得る新安全基準を満たしながらも、従来の音響性能や意匠を損なわない特殊工法で、公共ホールとしては全国初の国土交通大臣認定取得による天井改修事例です。
マーキーホール(中ホール)
英国のシェイクスピア劇場のスワン座を参考に設計したとされるバレエやオペラの上演に適したホールで客席は約800。
地上から2階入り口へ、2階から3階へとアクセスするエレベーターが新設されました。

キューブホール(小ホール)
発表会や室内楽、講演会に適した約300席のホール。
入り口まで緩やかな坂が続いていましたがエスカレーターが新設され、入館が楽になりました。
天井の耐震化工事も行われ音響効果を従来以上に保つため、天井の形状を「ドーム型」から「階層型」に改修。

【記念式典の抽選受付】
リニューアルオープンの記念式典は4月1日午後2時からアークホールで開催。
式典後、ミューズゆかりのアーティストたちが記念コンサートを行います。


出演はピアノの佐藤卓史さん、オルガンの梅干野安未さんとJ=P・メルカールトさん、ブルーオーロラサクソフォン・カルテット。
入場無料で、2月29日までに申し込みが必要。定員1200人。
応募多数の場合は抽選で、3月15日までに全員に郵送で通知。