「さいたまヨーロッパ野菜研究会」(以下ヨロ研)メンバー・関根一雄さんの妻で、料理サイト等を通じヨーロッパ野菜の普及に努める関根留美さんと、「真のナポリピッツァ協会」認定店「ピッツェリア オオサキ ドゥエ」店長兼シェフ・今井なおみさん。
食にこだわるお2人に熱い思いを語っていただきました。

“食”に携わる喜び
―シェフ、農業ママになったきっかけと現在は
今井 家族全員が調理の仕事に携わる家庭に生まれ、私も2〜3歳から母と菓子を作っていました。
製菓学校を出て、ある会社のパティスリーを目指しましたが定員オーバー。
その会社のイタリアン部門にと声をかけていただき、ナポリピッツァとの衝撃の出会いを体験。
いくつかのレストランを経て2018年から当店店長兼シェフに。
「美味しい」と言っていただける時が一番の喜びです。

関根 会社員から野菜ソムリエプロになり転職したカフェで夫の野菜を使っており、畑を見せてもらう等、触れ合う中で結婚。
一歳半の息子もいます。
現在、ヨロ研公式料理サイトの監修等でヨーロッパ野菜の普及に努め、発信が「役立った」「野菜が好きになった」と言われる時が喜びです。

ヨーロッパ野菜の魅力
―ヨロ研とは
関根 「ヨーロッパ野菜を地産地消でできないか」という地元のレストランの要望で、2013年に若手農家でさいたまヨーロッパ野菜研究会を立ち上げ、現在メンバーは13人。
70種類前後のヨーロッパ野菜を育て、外食アワード2016 特別賞、平成28年度地産地消優良活動表彰 農林水産省食料産業局長賞等の受賞もしています。

―ピッツェリア オオサキドゥエとは
今井 真のナポリピッツァ協会に埼玉県で第1号の認定を受けた本店に続く2号店で、今年5月に真のナポリピッツァ協会の認定も受け、カジュアルな雰囲気でお酒と料理を楽しんでいただけます。
地産地消のヨーロッパ野菜を使い、メニューに「ヨロ研の関根さんが作ったお野菜を使用」等と書くことで、お客様に料理の魅力をより大きく感じていただいています。

―関根家で作る野菜は
関根 ヨーロッパ野菜のメーンは、スイスチャードとスティッキオです。
茎がカラフルなスイスチャードはサラダでぜひ。
スティッキオはフェンネルを日本で品種改良したもの。
生のままスモークサーモンの上に散らすと美味しいです。この他ビーツ、カリフローレ他多種を生産しています。
―ヨーロッパ野菜を家庭で楽しむこつは
関根 イタリアでは「オリーブオイルと塩さえあれば」と、シンプルに食べられています。
生で硬いと思ったら、ゆでたり炒めたりして気軽にお楽しみください。

―今後の夢や取り組みは
今井 美味しいものを安定して作り続けること。
お客様のニーズにお応えし続けたいです。
関根 今後もヨーロッパ野菜の普及に尽力したい。
近々なら公式料理サイト。
将来は子どもが大きくなったら畑からレポートし、野菜を好きになってもらうようにしたいです。