近年、地震、風水害等の自然災害のニュースが増えています。
いつ、どこで起きるかわからない災害に対して、身を守る方法と、知識を身に付けて心構えをしたいもの。
防災の日を前に、災害に備えるきっかけとなる、疑似体験ができる施設を紹介します。

災害映像を取り入れリアルに
神奈川県総合防災センターは、災害について知り、考え、備えるために、楽しみながら防災を学べる施設。
大規模災害発生時には神奈川県の災害活動中央基地となります。
1階は映像によるガイダンスコーナー、地震、風水害体験コーナー、2階は煙、消火、通報体験コーナーや防災情報の展示があります。
玄関ホールを入ると、1621〜1956年の消防用具の発達の歴史展示物。
1950〜1960年代の消防車の展示も。

ガイダンスコーナー
ガイダンスコーナーでは昨年3月から過去の災害映像を取り入れ、防災についての基礎知識、防災情報を学びます。
天井高く伸びる柱には津波の高さの「標(しるし)」もあり、その高さに驚きます。
地震体験コーナー
地震体験コーナーは2018年3月に全面リニューアル。
震度7まで、3方向の揺れに合わせて動くCG 映像と共に臨場感ある体験ができるように。
新設された2面の大型スクリーンにCG映像で映し出された周りの施設や建物の変化を見て「まず、低く頭を守り、動かない」という安全確保行動を取り、東日本大震災他、3種類の地震を体験。
CG映像は屋外道路上編、住宅室内編、商業施設内編、学校教室内編の4種類。
風水害体験コーナー
風水害体験コーナーでは最大風速、毎秒30 ㍍までの暴風を特殊な装置の中で体験。

目を保護するためゴーグルを付けて準備します。
正面からの風圧は立っているのがやっとで、息苦しくなり、目を開けるのも難しいほど。
豪雨体験は日曜・祝日各午後3時15分〜4時15分。3分間程度で3回。
煙避難体験
煙避難体験では、煙で周りの様子が分からない状態で、迷路のような場所を進んで、壁に沿って出口に行く等、避難方法、煙の特性を学びます。
鼻や口元に当てるハンカチやタオルを持参するとよいでしょう。
消火体験コーナー
消火体験コーナーでは、初期消火をします。
慌てずに消火器を使い消火をすることがポイント。

リアルな火災映像に向かって無事に消火が成功すると消火のサインがスクリーン画面に出ます。
電話ボックスの電話では、火事、救急時の通報の仕方がパネルに示され、通報体験もできます。
防災Q&Aや防災用品コーナーも
他に、タッチパネルの防災Q&Aで、知識を確認するコーナーも。
また、防災用品コーナーでは日頃の備えの参考となる家具の転倒防止方法や、耐震ベッド、シェルター等の備品が展示。


神奈川県民以外でも入館可で、入館無料。
防災情報・体験フロアの問い合わせは、同センターへ。