年末の買い物は、生産者の顔が見える地元の採れたて農産物を。
さいたま市の若手農業者が丹精込めた新鮮な野菜や花を販売する「年末農産物即売会」が、12月25日午前10時〜午後2時にさいたま市役所本庁舎東側広場で開かれます。

行列必至の「年末農産物即売会」
年末恒例の人気イベントとして15年以上前から続く年末農産物即売会は、毎年開催前から長い行列ができる名物イベント。
さいたま市農業青年協議会(小熊幸一会長)のメンバーが、心をこめて作った各種野菜を直売します。
「新鮮な農産物を年末年始の食卓でぜひ楽しんでください」と小熊会長。
野菜と花合わせて約20軒の生産者がおすすめ品を対面販売。
旬の新鮮野菜が勢ぞろい
野菜は大きな芽が出て「めでたい」食材として知られる「くわい」、名前に「八」がつき末広がりであることや親芋に子芋が付く形状が「子孫繁栄」につながり縁起がいいとされる八つ頭(やつがしら)をはじめ、粘り気の強い芋・大藷(だいじょ)、ゴボウ、ニンジン、ダイコン、サトイモ等の根菜類。
小松菜、ホウレンソウ、白菜といった葉もの。
冬にひときわ美味しいネギ等、鍋や煮物に大活躍の野菜が勢ぞろい。

おいしい食べ方の提案も
混雑する会場ですが、「野菜のおいしい食べ方をお伝えしたい」と、時間の許す限り食べ方の質問等にも答えるよう心がけているそうです。
なかでも珍しい「くわい」は生産者によると、京都、大阪、名古屋、関東といった都があった場所で昔から食べられており、食べ方も地域によりさまざま。
たとえば京都ではだしで煮て味付けし、新潟では埼玉で食べられているより小さめのものを雑煮等の吸い物の具として食べる等の風習があります。
埼玉では、クチナシの実と砂糖、しょうゆで黄色く煮て食べるのが主流だそうです。
この他「最近では、小さめのものを素揚げして塩をかけ、楽しむのもおすすめです。
くわい特有の苦味がうすくなり香ばしくなります。
大きいくわいをスライスして揚げても美味しいですよ。お好みで食べやすくアレンジして楽しんでください。
貴重なカリウムが摂取できますよ」と話しています。
花では、シクラメン、パンジー、苗もの、正月飾りに好適な切り花、枝もの等。チャリティーもちつきや先着100人に花の苗のプレゼントも。雨天決行。